Herb



◇チコリのルーツ ◇インドの傷薬・化粧品
◇西洋たんぽぽと日本のたんぽぽの違い ◇ハーブで作られた香る椅子
◇バジルは江戸時代に渡来 ◇世界最古の香水「ハンガリーウォータ」
◇ターメリックはインドのサフラン ◇タッジーマッジー
◇栄養価の高いパプリカ ◇秋の七草(葛)を使用した和菓子
◇ピーターラビットのお話に登場するハーブ ◇インドの薬膳料理
◇便秘に効きますたんぽぽコ−ヒー ◇レモン入れるとブルーからピンク色
◇世界一高価なハーブ ”サフラン” ◇四人の泥棒の酢




チコリのルーツ
白菜の芯とよく間違えられる高級野菜の『チコリ』。舟形の形状を生かしクボミなどにキャビアなどの前菜を乗せオードブルに使うことでよく知られています。シャキシャキとした歯ざわりとほろ苦さがあります。チコリはタンポポやレタスと同じキク科の植物でヨーロッパ原産のハーブです。
このチコリのルーツは偶然の発見によるものです。19世紀頃、ベルギーの地下室に保存してあったチコリの根の部分に、白い白菜の芯のようなものが出ているのを偶然発見したのが始まりです。その後、栽培法が開発され、現在では水耕栽培が一般的です。
野生のチコリは緑色の葉っぱがタンポポのように広がっていてブルーの美しい花をつけます。スーパーで売られているチコリは葉の部分を秋になったら刈取り、根の部分だけを掘り起こして
日に当てず栽培するため、色が白い野菜になったものです。
日本には江戸末期か明治初期の頃に入ってきたといわれており、菊苦菜という和名がつけられています。

 
(参考)チコリの詳細 こちら         珍獣の館のHP こちら
株式会社サラダコスモのHP こちら     ベルギー王国ビール探訪記のHP こちら

インドの傷薬・化粧品
カーレーの黄色はターメリックというスパイスによるものです。日本では漢方の「ウコン」の名でも知られています。たくわん、うこん木綿などの黄色の着色料として使われています。また、最近では肝臓によいということで健康食品として人気がある。うこんの栽培が盛んな沖縄では、二日酔いにはウコンというのが定番です。琉球王国時代には、専売制がしかれるほど珍重されていました。
ターメリックの原産地インドでは、日常生活に欠かせない必需品です。殺菌、止血効果があるので、ちょっと指先など切った時などターメリックを傷口に直接すりこんで傷薬として使われます。また、ターメリックには肌荒れや体毛の伸びを抑える効果もあり、化粧品、肌のパック剤としても利用される。ターメリックの黄色はインドにおいて吉祥の色とされ、僧のまとう衣の色でもあり、儀式用に身体や食物を染める染料として使われるそうです。結婚式には、ターメリックで色づけされたターメリクライスが欠かせなく、新郎新婦は体をターメリックで黄色く染めるそうです。
(参考)ターメリックの詳細 こちら

西洋たんぽぽと日本のたんぽぽの違い
日本で咲いているたんぽぽのほとんどが西洋たんぽぽです。在来種である日本のたんぽぽは、あまりみかけなくなったといいます。見分け方はとても簡単で、花を支えている緑色の総苞片(ガク)が反り返っているいるのが西洋たんぽぽで、花にピッタリくっついているのが日本のたんぽぽです。こちら
西洋たんぽぽは明治初期に渡来したものです。日本のたんぽぽは虫を媒介して受粉をお行なわなければならないが、西洋たんぽぽは、受粉を必要とせず種を作ることができます。種は日本のたんぽぽの半分ほどの大きさのため、遠くまでよく飛びます。また、乾燥した栄養の少ない土地でもよく育つため日本中に広まったと考えられます。
日本のたんぽぽは食用ではありませんが、西洋たんぽぽはヨーロッパでは非常に優れた健康ハープとして古くから用いられていました。葉は、ビタミン、ミネラルを多く含み、サラダや炒めもの・天ぷらなどに利用できます。根はカフェインを含まない「たんぽぽコーヒー」として愛用されています。特に妊婦さんには代用コーヒーとして定番になっています。
(参照)西洋たんぽぽの詳細 こちら

ハーブで作られた香る椅子
マーガレットのような小花が可愛らしく、青いリンゴのようなさわやかな香りが楽しめるカモミール。カモミールには、安眠を誘い疲労を回復する効果が知られています。口臭・風邪予防などにも効果があり、近年では抗酸化作用にも注目されています。また、人を癒すだけではなく、ヨーロッパでは「植物のお医者さん」という別名があるほど、弱った植物のまわりに植えると植物を元気にします。
カモミールには2種類あり、一般的にハーブティとして親しまれているのは、ジャーマンカモミールという種類の一年草。もうひとつ、よく耳にするローマンカモミールは多年草です。
見分け方は花のみに芳香があり、花の黄色部分を切ると中が空洞になっているのがジャーマン。ローマンは花にも葉にも甘い芳香があり、芝生のように地面を這って伸びます。ローマンは葉にも強い香りがあるため、よく石のベンチに植え込んで、座るとりんごの香りがする「香る椅子」が作られます。イギリスでは、ローマンカモミールが芝生のように植えられたこともあったそうです。
(参照)カモミール詳細 
こちら  ご機嫌!歌舞伎ライフのHP こちら

バジルは江戸時代に渡来
イタリアではバジリコの名で親しまれているバジル。トマトやオリーブオイルとの相性は抜群で、イタリア料理に欠かせないハーブです。
バジルの名前は「王」を意味するギリシア語の「Basileus」に由来しています。王宮にふさわしいほど高貴な香りをもっているというところからきています。原産はインド、熱帯アジアで、紀元前4世紀、マケドニアのアレキサンダー大王がインドに侵攻した際に持ち帰り、ヨーロッパに広まったといわれています。
日本でバジルが有名になったのは最近のような気がしますが、意外にも古くからあり、江戸時代に中国から渡来したものです。食用でなく眼科の医療用として使われていたそうです。種を水に浸けるとゼリー状になり、目の中のゴミを取るのに使ったことから目箒(めぼうき)と呼ばれていました。東南アジアではこのゼリーにココナッツミルクなどを加えてデザートとして利用されています。

ルには150種類以上あり、料理用に使われるのはスイートバジルです。強壮、精神安定、疲労回復、消化促進効果があります。
(参照)バジル こちら

世界最古の香水「ハンガリーウォーター」
世界最古の香水と呼ばれる「ハンガリーウォーター」は、14世紀、修道尼マリアクレメンテによって作られたと言われています。
当時リウマチに悩んでいた70歳を過ぎていたハンガリー王妃エリザベートに献上され、入浴などに使用したところ痛みがとれ健康を取り戻したといわれています。さらに洗顔、化粧水として用いると肌の張りがよみがえり、ポーランド国王から求婚されたという伝説も残っています。このことから、ハンガリーウォーターは「若返りの水」とも呼ばれています。
当時アラビアで発明されたばかりのアルコールにローズマリーなどのハーブを加えたものです。伝わっているレシビはさまざまですが、作り方が簡単なので現在でも手作り化粧品として人気があります。
ローズマリーは健康や美容に効果があるだけでなく、料理にも古くから使われています。肉の臭みをとり、肉の鮮度を長持ちさせる効果もあるので肉料理によく使われています。その他シチューなどの煮込料理、ポテト料理、お菓子などにも利用されてます。
(参考)ローズマリー こちら


タッジーマッジー(ハーブのブーケ)
タッジーマッジー(tussie-mussie)という言葉を耳にした事はありませんか?
タッジーマッジーとは香の良いハーブを小さな花束にしたものです。ハーブは古来より人々に愛され生活に密着したものでした。特に、中世ヨーロッパではペストや疫病が大流行し、貴婦人たちは外出の時、魔除けと疫病除けのために殺菌効果のあるこのタッジーマッジーを持ち歩いたそうです。また、お風呂に十分に入れなかった中世の人々の体臭を消すという実用的な目的もあったようです。
19世紀に入ると、美しい花やハーブの花言葉を組み合わせて、恋人や大切な人に思いを伝えるための花束として作られるようになりました。バラなど印象的な花を中心にして周囲をハーブの花や葉で囲んで、手のひらに入るぐらいの小さめの花束に仕立てたものです。
花言葉に思いを込めたロマンティックな花束を作り、大切な人に贈るなんて素敵ですね。
(参照)スパイスとハーブはS&BのHP こちら

ターメリックはインドのサフラン
健康食ブームのなか『うこん』がTV・雑誌などで紹介され話題になっています。原産地はインドで、国内では沖縄が産地として有名で、肝臓の特効薬として知られています。琉球王朝時代には専売制がしかれるほど珍重されていたようです。最近では、コレステロールを下げ、ガンを抑制する効果があることがわかりさらに注目が高まっています。
うこんは英語名ではターメリックと言われ、香辛料としての英語名が一般的に知られています。カレー粉の黄色いのはターメリックが入っているからで、割合的には20〜40%も含まれています。また、たくあん漬の色付けにも使用されたり、『うこん染』『うこん木綿』というように染料としても用いられています。インドの結婚式にはターメリックで色づけした黄色いご飯が欠かせません。女性は顔や体にターメリックを塗りますが、これは除毛効果・美白効果・老化防止効果があるからだとか。また、殺菌効果があり傷の治療などに今も使われています。
(参考)Herbの世界のHP 
こちら  ターメリックを使用したレシビ こちら

栄養価の高いパプリカ
最近、赤や黄色など色鮮やかなパプリカ(大型のピーマン)がス-パーの棚にならぶようにようになりました。パプリカの色は、赤・黄・オレンジの3色がよく知られていますが、その他にも緑、紫、白、茶、黒の合計8色の色があります。サラダや炒め物に入れるだけで彩りがよくなり、ピーマンに比べ肉厚で甘味があり、栄養価も高いので注目されています。
紫外線の強い夏場の美肌対策のためにもたくさん摂りたいビタミンCが豊富です。特にオレンジ色のものはピーマンの3倍近くあります。オレンジ色のものは1/6、赤では1/3個で1日のビタミンCの所要量を補うことができます。また、通常、ビタミンCは、加熱すると壊れてしまいますが、パプリカの果肉が厚いため、炒め物にしてもビタミンCの損失が少ないようです。
(参考)パプリカを使用した料理 こちら


秋の七草(葛)を使用した和菓子
「葛饅頭・葛きり」は暑い季節にぴったりな和菓子です。葛の根から採れるでんぷん(葛粉)を原料としています。葛の語源は奈良県吉野郡の国栖(くず)に住んでいた国栖人と呼ばれる人々にあると言われています。この人たちは、応神天皇の時代に帰化した異民族で、葛からでんぷんを採り食用にしたり、里に出て行って売ることがあったのでその名がついたそうです。また、つるを利用して繊維(葛布)を織ったり、根を乾燥して風邪薬(葛根湯)に用いられ、古くから有用植物として重宝されてきたようです。
葛が和菓子の歴史に登場するのは、鎌倉・室町時代、宋に留学した僧が日本に点心を伝えたことに始まります。その材料のひとつとして使われ、葛まんじゅうや葛きりの原形が作られたとされています。
葛の花は秋の七草の一つに数えられ、詩歌にも多く詠まれてきました。
万葉集でも詠まれています。こちら

ピーターラビットのお話に登場するハーブ
ハーブティーは、イギリスでは、紅茶と同様、とてもポピューラーな飲み物です。特にカモミールティーは家庭の常備薬として使われてきました。童話のピーターラビットのおはなしの中にも登場します。ピーターラビットがおなかをこわしたとき、お母さんうさぎに煎じてもらったのはカモミールティーです。 こちら
カモミールはカミツレとも呼ばれ、ギリシア語で「地上のりんご」という意味があり、マガーレットに似た菊科の植物です。ほんのりと甘いりんごのような香りや美容効果があるところから特に女性に人気があります。また、ヨーロッパでは昔から薬用植物として栽培されてきました。カモミールティーは子供がぐずったり、熱っぽかったり、カゼ気味の時に、お母さんたちは、まず、このハーブティーを子供に与えたそうです。カモミールには体を温め、穏やかな、眠りに誘う働きがあります。
(参考)カモミールについて 
こちら

インドの薬膳料理
日本のカレーは、一般的にカレー粉でつくられますが、本場インドでは、30〜40種類のスパイスをブレンドして作ります。黄色の色合いをだしているターメリックは、日本ではウコンの名で知られている薬効成分の強いスパイスです。その他、コリアンダー、クミン、スターアニス、唐辛子、胡椒、生姜、クローブ、ナツメグなどが使われています。薬としても用いられるスパイスがこれだけ入るカレーはインドの薬膳料理です。
インドの家庭では、普段の食事でも体調が悪いときには、スパイスの調合を変えるだけで元気になってしまうほど重宝なものだそうです。先日のテレビ番組の中で、ダイエットカレー、美肌カレーのレシビを紹介して科学的に分析していました。スパイスの調合を変えるだけでダイエット、美肌に効果がこれほどとは思ってもいませんでした。100種類ほどあるスパイスの味や香り薬効まで考えて使いきるのはなかなか難しいようですが、スパイスの効果的な使い方がわかれば薬いらずになれるかもしれませんね。

(参考)ハウス食品HP こちら

便秘に効きますたんぽぽコーヒー
すっかり春の陽気ですね。先日名古屋城近くでたんぽぽを見かけました。たんぽぽは、ハーブの世界ではダンデライオンと呼ばれ人気があるハーブです。特にフランスでは好んで食べたり飲んでいます。日本でも江戸中期から幕末にかけて栽培され野菜のように食用にされていたようです。
たんぽぽのハーブティーはお茶というより、コーヒーのような味わいなのでたんぽぽコーヒー」と呼ばれています。ノンカフェインのコーヒーとして多くの人に愛用されています。カフェインの気になる方にも安心して飲める健康飲料といえます。抽出するのは葉や花ではなく、根です。たんぽぽの根を乾燥してローストして作ったものです。根はミネラルが豊富で、特に鉄分、カリウムを多く含みます。
消化不良や便秘やニキビなどの肌荒れを防ぎ、血液をきれいにしたり、母乳の出が良くなる作用があり、女性にうれしいハーブです。

レモン入れるとブルーからピンク色
風邪をひいてしまったら、薬もいいですが、ハーブの力を借りてみませんか?ヨーロッパでは風邪による咳や喉などの痛みがひどい時に、マロウティーを飲みます。マロウティーは気管支炎や呼吸器系の症状に効果あり昔から民間薬として重宝してきました。また、便秘やニキビにも効果があります。
マロウのティーは色の変化が美しいお茶としても有名です。ハーブティーはほとんどのものが麦わら色のような色のものが多いですが、このティーは鮮やかなブルーです。レモンを浮かべると、とても綺麗なピンク色に変わります。まるで朝焼けの空のようなので、「夜明けのティザース」と呼ばれています。お客様を驚かせるのにはぴったりのティーです。感動・感激されること間違いないです。味も香りもほとんどないティーなのでハチミツやレモンを入れて飲む人が多いそうです。
また、お菓子のマシュマロは、マーシュマロウの根から作られた薬用食品に由来しています。

(参考)
mallow teaコモンマロウマーシュマロウ

世界一高価なハーブ ”サフラン”
サフランは、スペイン料理のパエリアに欠かすことの出来ない香辛料です。独特の香りを持ち、水に溶かすと鮮やかな黄色になり料理の色付けに使用されています。サフランの雌しべを乾燥させたもので、花一輪からたった3本の雌しべしか採れません。1gのサフランを採集するのに150個以上の花を必要になるという贅沢なハーブです。収穫は1本1本手摘みのため、価格はとても高く、1gあたり1000円ほどだといいます。
紀元前からヨーロッパで香辛料や薬用植物として婦人病の通経剤・鎮痛剤として使われていました。また、古代ギリシアでは染料として貴重品扱いされ、サフランの黄色は王族だけが使う事を許されるというロイヤルカラーとして珍重されたようです。とても高価であったため、ヨーロッパではその偽造品が出回り、それを売った者が火あぶりの刑に処せられたという話も伝えられています。現代では、安価な合成染料が開発されたため、染料としての価値は失ったようですが。 
(参照)サフラン こちら こちら

四人の泥棒の酢
連休にハーブの苗を7種類ほど植えました。ハーブにはお薬の働きがあります。
1630年、南フランスのトゥールーズという町で伝染病のペストが大流行したとき、ペストで死んでいった家に専門に入る四人組みの泥棒がいました。泥棒たちは逮捕されましたが、役人たちには、「どうしてペストに感染しなかったのか?」という疑問が残りました。問いただしたところ「秘密の薬を塗ってペストが感染するのを防いだ」と白状。その薬は殺菌性のあるローズマリー、セージ、タイム、ラベンダーなどのハーブを酢に浸して作ったものだそうです。そのレシピは、トゥールーズの古文書に残っているそうです。
その後それを知ったフランス人は、この薬を「四人の泥棒の酢」と名前をつけて売り出し、大人気となったようです。この泥棒たちは、逆に特効薬を盗まれる羽目になってしまったようですね。


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