てっちりの語源



河豚ちり鍋のことを『てっちり』といいますが、どんな語源があるかご存知でしょうか?
てっちりの『てつ』は鉄砲の鉄からきています。河豚には毒があり「当たったら死ぬ」ことから、河豚のことを『鉄砲』と呼んでいました。これは河豚の食用が禁じられた頃、関西で使われていた隠語で、その当時、大きな声で「今日は、寒いから河豚鍋でも食べようか」とはいえなかったようです。つまり、「てっちり」というのは「鉄砲ちり鍋」のことで、「てっさ」は「鉄砲の刺し身」を略したものです。
豊臣秀吉の朝鮮出兵のおり、兵士たちが河豚に当たって命を落とす者が続出しました。それを聞いた秀吉はその食用を禁じました。これが日本における最初の河豚の食用禁止の始まりです。江戸時代、武士は中毒死すると家禄没収の厳罰が下りたそうですが、一茶や芭蕉が河豚を詠んだり、落語のネタや浮世絵の画材にされたように禁令をくぐって広く食用されたようです。
河豚の食用を解禁したのは伊藤博文です。下関の料亭春帆楼を訪れた際、時化(しけ)のためお出しする魚がなかったため、禁令を承知の上で河豚を出したところが、博文公はこんな美味しいものを禁止するのはおかしいということで解禁になったそうです。




 ハロウィーンの由来



10月31日はハロウィーンです。ハロウィーンには、目・鼻・口をくりぬいた大きなカボチャの提灯(ジャック・オ・ランタン)を作ったり、魔女や怪物などに仮装した子供たちが「Trick or treat」(お菓子をくれないといたずらするぞ)といいながら、お菓子をいただきに近所の家をまわります。その起源は古代ケルト人の大晦日のお祭り(サムハイン祭り)にあるといわれています。その年の収穫を祝い、冬の始まりを示すお祭りです。この夜は死んだ人の魂が戻り、悪霊や魔女がてくると考えられていました。家の前にジャック・オ・ランタンを置おけば、悪霊を追い払ってくれると信じていました。また、子供たちの怖い仮装は、家のまわりを徘徊する悪霊たちが、その姿を見て怖がって逃げていくようにするためだったようです。お菓子をあげるのはそのお礼としての意味があります。。



 年末に演奏される「第九」



日本では年末の風物詩とも言えるベートーヴェンの「第九」(交響曲第九番ニ短調)が、全国各地で演奏されます。年末に「第九」が演奏されるのは日本特有のものです。日本で最初の第九が演奏されたのは、1918年6月、徳島県板東町(現在の鳴門市)にあった板東捕虜収容所に収容されていたドイツ人兵士たちによって演奏されたのが最初です。そして定着のきっかけとなったは第二次世界大戦後、貧乏オーケストラ団員が年越しの資金を得るために、演奏会を開いたのがきっかけだと言われています。
音楽CDの標準規格が、直径12cmで録音時間74分というのは、指揮者として有名なカラヤンが「第九の演奏が全て収まる時間にして欲しい」という注文をつけたことによるものだそうです。カラヤンの第九は約66分、フルトベングラーの第九は74分前後なので、一番長い第九の時間合わせたように思われる。

(参照)
鳴門市のHP こちら  井上書房グループのHP こちら



 冬至の日に入る柚子風呂



柚子は山椒とともに、日本料理には欠かせない香味料です。中国の長江上流地域が原産地で、日本に伝わったのはかなり古く、奈良時代、朝鮮半島を経由して日本に入ってきたと考えられています。
柚子は酸味があり、加熱しても香りが失せないことから昔から珍重されてきました。皮は、薬味としてすりおろしたり、薄くそぎ落としたものを刻んで吸い物・茶碗蒸などに使われます。また、果肉をくりぬいて和え物などをつめる器として利用します。果汁は日本料理の香り付けや、酢として使う他に、柚子味噌、柚餅子(ゆべし)、柚子胡椒やマーマレードに加工するなどいろいろな利用方法があります。また、黄色い柚子の実には、邪気を祓う霊力があるとされ、冬至の日に、柚子を浮かべたお風呂に入ると一年中、風邪をひかないと言われています。皮に含まれる精油の効果で体を温め、肌荒れにもよいとか。柚子湯に入って疲れをとりながら香りを楽しんではいかがでしょうか。



 チョロギは脳梗塞や痴呆症に効果



チョロギとはどんなものかご存知ですか?よく黒豆の彩りに添えられるもので、赤い巻き貝に似た形をしたものです。脳の活性化の薬効が裏付けされ、脳梗塞や痴呆症に効果があるといわれ人気があります。チョロギは江戸時代に中国から伝わったシソ科の多年草で、巻貝の形をした根の部分を食用にします。チョロギという名前は、中国語の「朝露葱」を日本語読みにしたものです。また、おめでたい字をあてて”地代呂木” ”長老喜”とも書かれ縁起物としてお正月のおせち料理使われるようになったのだとか。赤色のチョロギは梅酢で赤く色付けしてありますが、生のときは白く、加熱するとゆり根のような味がするそうです。漬物・和え物・吸い物などにも使われます。また、中国から伝わったイギリスやフランスではクリーム煮、サラダに利用されます。

(参考)
静岡県立大学薬学研究科のHP こちら



 テディ・ベアとルーズベルト大統領



世界中で愛されているぬいぐるみ「テディ・ペア」は、今年100周年を迎えます。テディ・ベアの名称はセオドア・ルーズベルト(第26代大統領)にちなんだものといわれています。1902年11月、狩猟に出かけたルーズベルトはあいにく一頭もしとめられませんでした。ハンター仲間は子熊を木に縛りつけ、それを撃つように勧めたのですが、大統領は「狩猟精神に反する」としてこれを拒否。彼は小熊を助けました。その話がクリフォード・ベリーマンの風刺画といっしょにワシントンポスト紙に載り、大統領の人気は上がりました。この話に目をつけ、ニューヨークのモリス・ミットム夫妻はクマのぬいぐるみを作り、大統領の愛称「テディ」の名前を付け「テディ・ベア」として売り出したのがはじまりです。
テディ・ベアといえば、ドイツのシュタイフ社が有名ですが、シュタイフ社がクマのぬいぐるみを作ったのも1902年だったそうです。翌年、アメリカに輸出されて爆発的な人気を呼び世界的に有名になったようです。

(参照)シュタイフのHP こちら



 土用の丑の日にどうして鰻をたべるの



暑い日が続きますが、夏バテ解消には鰻を食べるとよいそうです。鰻についての歴史は古く、万葉集にも登場しているほどで、栄養価の高い食品として知られています。用の丑の日に鰻を食べる習慣は江戸時代からです。由来には諸説あります。
エレキテルで有名な平賀源内が、商売不振のうなぎ屋から相談をうけて、「本日土用丑の日」と書いて店先に貼り出したところ、これが大繁盛して、その後、土用の丑の日に鰻を食べるようになったようです。また、
土用に大量の蒲焼の注文を受けたうなぎ屋(春木屋)が、子の日、丑の日、寅の日の3日に分けて作って、土瓶に入れて保存しておいたところ、丑の日に作った鰻だけが悪くなっていなかったからという説もあります。この説は「江戸買物案内」という書物の中で紹介されています。
みなさんはどちらの説を選ばれますか?



 松花堂弁当の由来


花見といえば松花堂弁当。箱を4つほどにしきり、その仕切った箱の中に、ご飯、煮物、焼き物、お刺身、揚げ物などを彩りよく詰められた目にも華やかなお弁当のことです。松花堂弁当の松花堂は人の名前です。江戸初期、石清水八幡宮(京都市)の僧侶で、”松花堂昭乗”とい方で、書画の才能にすぐれ、茶の道にも通じていました。彼が煙草盆や絵の具箱として愛用していたのが四つ切りの四角い器で、農家の種入れを参考に工夫して作ったものです。この器には昭乗の描いた水仙・柳などの木や花が描かれていました。昭和のはじめ、かの有名な「吉兆」の創業者湯木貞一さんがある茶会に招かれたおり、昭乗の愛用した器が煙草盆として出されました。湯木さんはこの器にヒントを得て、これに料理を盛り付けて売り出したのが「松花堂弁当」の始まりです。

(参考)吉兆のHP こちら



 遺伝子組換え食品の表示


遺伝子組換え食品は、2001年4月から表示が義務づけられましたが、どんな食品に表示されているかご存知でしょうか?表示は、遺伝子組み換え使用不分別(分別処理していない)、不使用です。
表示制度はとうもろこしと大豆の加工食品の24品目にだけに限られていて、醤油、油などの11品目などには表示義務はありません。表示義務のある24品目の場合でも、原料の上位3品目までで重量比5%以上でなければ表示されません。その基準に満たないものは表示しなくてもよいことになっています。また、家畜の飼料に遺伝子組換え作物が含まれていても、その肉、卵、乳製品についても表示は免除されています。現実、遺伝子組換え作物が、表示対象に回されているのは2割ほどで、大半は、表示義務のない食用油用・家畜の飼料に回されています。現状では、遺伝子組換え食品を完全に避けることは難しいようですね。イギリスでは、遺伝子組換え食品をフランケンシュタイン食品と呼んでいるそうです。



 ブッシュ・ド・ノエル


日本でクリスマスケーキといえば普通丸型ですが、西欧では薪の形をしたケーキ(ブッシュ・ド・ノエル)が一般的です。フランス語で「ブッシュ」は薪、「ノエル」はクリスマス、つまり「クリスマスの薪」という意味だそうです。ロールケーキにクリームを塗って丸太のように模様をつけた見た目も愛らしいケーキです。
どうしてクリスマスケーキに「薪」なんだろ?と疑問がでてきます。クリスマスはキリストの降誕祭として広く知られていますが、元々は異教の祭り『冬至祭』だったと言われています。夜が最も長くなる冬至は、その夜を境に太陽が生まれ変わり、新しい年の豊作を祈る祭で、クリスマスから1月6日までのエピファニー(公顕祭)の12日間を冬至祭りとして、薪を燃やしつづけていたそうです。その薪の燃えさしは、1年間魔除けと幸運のお守りにしたとか。この冬至祭の薪(=ユールログ)をモデルに、1870年代、パリのパティシエたちが作り出したのがこの「ブッシュ・ド・ノエル」だといわれています。







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