日本の白磁のはじまり



古伊万里、柿右衛門というと高級ブランドで高価なものという印象があります。この焼き物は豊臣秀吉の朝鮮出兵(1592〜1598年)と深い関係があります。この出兵により諸大名たちは朝鮮の陶工たちを日本に連れ帰り自分の藩内に窯を開かせて焼き物を作らせました。(別名やきもの戦争)鍋島藩により朝鮮から連れてこられた李参平(りさんぺい)は、1615年有田町の泉山で陶石を発見し日本で最初に白磁を焼くのに成功しました。これが有田焼の基礎となります。この白磁に赤絵を描いたのが有田の酒井田柿衛門(サカイダカキエモン)。有田磁器が「伊万里焼」と呼ばれるようになったのは、製品が伊万里港から出荷されたためです。のちに「伊万里」の名はヨーロッパまで名が知られるようになります。

(参考)トラフィックス・カフェのHP こちら



 瀬戸焼の危機を救った人



知県瀬戸市といえば、「せともの」の名産地ですが、とても苦しい時期がありました。17世紀前半、九州の有田で、磁器の生産に成功し、18世紀後半には、日本中に普及しはじめ、瀬戸の街は窮地におちいりました。
この危機を救うために、1804年、天草東向寺の天中和尚を頼って、一人有田に向かったのは、加藤民吉です。有田では、磁器の作り方は「極秘」とされ、民吉は、各地の窯場で働きながら、磁器の製法を学ぼうとしたのですが、なかなか技術を身につけることはできませんでした。しかし、平戸の福本仁左衛門のもとで、親切に技術を教えてもらうことができました。3年後、瀬戸に帰り、磁器の生産をはじめ、瀬戸の危機をすくったとされています。
こうした業績をたたえて、民吉は磁祖として窯神神社に祀られ、毎年9月の第2土・日曜日に、民吉の偉業をたたえる「せともの祭」が開催されています。毎年、50万の人々でにぎわいます。民吉物語は、雑誌・芝居などで紹介されてきましたが、かなり事実と違います。本来の民吉像をお知りになりたい方は、『瀬戸市史 陶磁史篇 三』をお読みください。

(参考)瀬戸の観光イベント情報サイトのHP こちら



 火事に強い桐



昔から「大切な衣類を収納するには桐ダンスが一番」といわれています。桐は「呼吸する木」と言われるほど、外気に敏感に反応します。湿気が高くなると湿気を吸って膨張して、タンス内に湿気が侵入するのを防いでくれます。逆に、湿気が少ないと乾燥して収縮するため、通気性が良くなり、タンス内が蒸れないようにしてくれます。中の湿度を常に一定に保つよう働いているのです。また、桐は他の木材に比べて吸水性に優れているので火事の時、消火による水をすぐに吸収します。たくさんの水を含むと当然燃え難くなり、同時に木が膨張するので引き出しの隙間をふさぎ、中の衣類を炎・水から守ってくれます。昔から「火事で桐タンスが焦げても、中の着物は無事だった」という話。「伊勢湾台風の時、海につかった桐タンスを開けてみると中の衣類に全く水がかかっていなかった」という逸話も残っています。このようなことから、掛軸や漆塗りの器、重要書類などを収める箱にも桐が使われています。また、昔から女の子が生まれると桐の苗を植え、嫁入りする際に、その桐で作ったタンスを持たせて嫁がせたといわれています。



 美術的価値のあるワイン



秋と言えば芸術の秋。ワインの世界においても美術的価値が高くコレクターに人気の高いものがあります。フランスの「シャトー・ムートン・ロートシルト」というワインです。1945年以来、毎年著名な画家がワインのラベルを描いています。1948年マリー・ローランサン、1958年サルバドール・ダリー、1970年マルク・シャガール、1973年パブロ・ピカソ、1979年堂本尚郎、1988年キース・ヘリングなど、誰もが知っている有名な画家がずらり。
大好きな画家が自分の記念の年(生まれた年、結婚記念日、会社設立年)のワインラベルになっていたら感慨深いですね。記念の年に収穫された葡萄で作られたワインをいろいろと想像しながら飲むことはとても贅沢で素敵な事です。 今巷では、いろいろな記念日にちなんだワインをプレゼントする事が静かなブームとなっています。このワインはちょっと高めですがお勧めです。

(参考)にゅぶにゅぶのHP 
こちら



 無花果(イチジク)は花が咲きます



秋が旬のイチジクは、アラビア地方が原産で日本には江戸時代に入ってきました。昔はどの家の庭先にもあり、季節の味を楽しんだ身近な果物でしたが、今では高価な値がついてスーパーなどに並んでいます。イチジクは一見花が咲かずに実をつけるように見えることから、漢字で「無花果」と書きますが、実際には実の中に無数の白い花を咲かせます。また、1ケ月ほどで熟することから「一熟」イチジクと名が付いたようです。イチジクはアルカリ食品で、整腸作用があり、便秘の予防、痔の治療、喉の痛み、声がれなどに効果があります、また、美肌効果、二日酔いにも役立ちます。イチジクはそのまま生で食べるのが一般的ですが、生ハムに冷やしたいちじくを添えれば立派な前菜(アンティパスト)になります。また、ジャムやドライフルーツ、コンポートやケーキ、ワインなどにも加工されています。




 鹿児島名物『かるかん』



自然薯(山芋)といえば、「とろろご飯」・「とろろ蕎麦」・「山かけ」などに使われる「とろろいも」というイメージが強いですが、和菓子の材料にも使われていることご存知でしょうか。鹿児島県の代表的な和菓子『かるかん』がそれです。山芋・米粉・砂糖を混ぜて蒸したもので、淡雪のように真っ白でしっとりとやわらかくまろやかな甘さは一度食べたら忘れられない味です。形は羊羹のような直方体ですが、実際鹿児島では「かるかん饅頭」として中にあんこが入ったものが人気のようです。漢字では『軽羹』と書き、軽い羊羹という意味。
かるかんの起源は安政元年(1854年)、薩摩藩主:島津斉彬が江戸の菓子職人:八島六兵衛(明石出身)を薩摩に連れ帰り新しく考案させて出来たものだといわれています。婚礼・年始・賀儀などの祝いの席に用いられた地位の高いお菓子であったようです。ちなみに八島六兵衛は、鹿児島で「明石屋」の店を開き現在にいたっています。

(参照)赤石屋のHP こちら



 秋の七草(葛)を使用した和菓子



「葛饅頭・葛きり」は暑い季節にぴったりな和菓子です。葛の根から採れるでんぷん(葛粉)を原料としています。葛の語源は奈良県吉野郡の国栖(くず)に住んでいた国栖人と呼ばれる人々にあると言われています。この人たちは、応神天皇の時代に帰化した異民族で、葛からでんぷんを採り食用にしたり、里に出て行って売ることがあったのでその名がついたそうです。また、つるを利用して繊維(葛布)を織ったり、根を乾燥して風邪薬(葛根湯)に用いられ、古くから有用植物として重宝されてきたようです。
葛が和菓子の歴史に登場するのは、鎌倉・室町時代、宋に留学した僧が日本に点心を伝えたことに始まります。その材料のひとつとして使われ、葛まんじゅうや葛きりの原形が作られたとされています。
葛の花は秋の七草の一つに数えられ、詩歌にも多く詠まれてきました。万葉集でも詠まれています。こちら



 海のミルクと言われる貝


冬の味覚といえば牡蠣。気温がぐっと冷え込んでくると、牡蠣のおいしい季節になります。ヨーロッパでは「Rのつかない月(5〜8)に牡蠣を食べない」、日本でも「花見を過ぎたら牡蠣を食ない」といわれています。この時期は牡蠣の繁殖期にあたり、身がやせて味が落ちることと、高温で腐敗しやすくなるためです。牡蠣の味はもちろんだが、魅力はなんといってもその栄養の豊富さです。別名、「海のミルク」と呼ばれるほど栄養価の高い商品です。
食用としての歴史は古く、日本では縄文時代の貝塚から牡蠣の貝殻がたくさん発見されていることから、この頃から食用とされていたと考えられています。ヨーロパでは、古代ローマ時代から珍重され養殖も行われていたようです。その味覚は、ビスマルク、文豪バルザック、ナポレオンをも虜にし、ジュリアス・シーザーは牡蠣のために戦争さえ起こしたと言われるほどの牡蠣好きだったそうです。魚介の生食を嫌うヨーロッパにおいて、牡蠣は例外的な食材で、生牡蠣はフランス料理の定番のオードブルとなっています。




 マクロビオティック料理


マクロビオティック料理を取り入れたレストラン、カフェが巷で話題になっています。マクロビオティックとは、無農薬の野菜・穀物を中心とした食事で、動物性のもの(肉、玉子、乳製品)と砂糖を使わない料理です。野菜はその土地の旬のもの、調味料は天然素材のものを使います。工場生産の白砂糖は使わず、果物の甘味やメイプルシロップから甘味をとるそうです。ダイエットにもなり、おしゃれなお店が多く人気がでているようです。
マクロビオテイックは、ギリシヤ語で「大いなる生命」という意味。紀元前5世紀、西洋医学の父『ヒポクラテス』が提唱したもので、20世紀になって故桜沢如一によって『マクロビオティック』の名前で紹介されたものです。最近ではスーパーモデルやハリウッドスターなども注目。リッツカールトンホテルでも1955年からメニューに取り入れているとか。


(参照)日本CI協会のHP こちら



 ビールを美味しく飲むには、泡が命


今週はビールの泡についてのお話です。泡は、ビールのおいしさを守るふたの役割をしています。ビールの中から逃げ出そうとする炭酸ガスをおさえ、また空気とふれあってビールの味が落ちるのも防いでいます。ですからコップの泡は、飲み干すまで消えないようにするのがおいしく飲むコツになります。泡は、クリーム状のキメの細かい泡ほど長持ちします。つまり、焼締めの器で飲むのが最高です。また、泡をうまくつくるには、ビールを上手につぐことです。コップをまっすぐ持ち、始めはゆるやかに、しだいに勢いよくついでいき、きれいに泡ができ始めたらその泡を持ち上げるようにして静かにつぎます。グラスのうち、ビールが70〜80%、泡が20〜30%の比率がベストです。また、ビールの適温は6〜8℃。冷蔵庫で5、6時間だそうです。冷やしすぎは濁りが出てダメだそうです。知っていましたか?







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