1950年 滋賀県信楽の窯元の2代目として生まれる
1969年 信楽工業高校窯業科卒
1970年 滋賀県立窯業試験場で1年間の研修を修了
1991年 世界陶芸食品部門最優秀賞を受賞
1991年 信楽陶器祭食器部門最優秀賞受賞
古谷信男さんは、全国的に粉引で有名な方です。多くの料理家、百貨店での取り扱いが多くあることからもわかります。

粉引の器をお作りなる作家さんは数多くみえますが、古谷信男さんの粉引は、とても上品な粉引です。作品も多く1000種類程もあります。古谷ファンの方がとても多く、2世代に渡ってお使いになっている方もおみえになります。また、若い作り手も古谷信男さんの作品に惹かれ全国からお弟子入りされ、20名ほどおられます。古谷信男さんの監修のもと古谷信男工房で作られた作品は、すべて古谷信男さんのお名前でご紹介してきました。(業界の中では、よく知られていることですが。)

最近、古谷信男さんは、お体を悪くされ引退されましたが、古谷信男さんのご長男の浩一さんが、後を継いでおられます。お父上が作られた釉薬、土、技術を大切にし、古谷信男工房を守っていきたいとおっしゃっています。

Club Tableでは、今後、古谷信男でなく、『古谷信男工房』としての紹介になりますので、ご了承ください。





白い器へのこだわり
私は、信楽の窯元の家に生まれ、子どもの頃から土に触れて暮らしてまいりましたが、焼物を作るようになってからは、温かみのある土味を出すために、自分なりの土をを作るようになりました。柔らかさを表すために、土味を主張するためにと、今では、いくつかの異なる土地のものを信楽の土に加えています。そして、私は、どのような料理も引き立て、しかも、自由に、おおらかに使うことのできる「白」が好きなのですが、その「白」のために、このような土で作った素地に白泥で化粧がけし、薄く釉薬をかけて焼き上げます。これが、粉引と呼ばれるものです。同じ「白」であっても、焼くたびにいろいろな表情を出すもので、「白」の下から優しく素朴な土味がにじみ出てくるところが、永く粉引にひかれる理由のようです。この器の持つ温かさを使うことによって五感で感じ、生活のなかで楽しんでいただけたら、何よりもうれしく思います。
古谷信男

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